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廣韻陳彭年 廣韻(大宋重修廣韻)
【こういん (だいそうちょうしゅうこういん)】
北宋の陳彭年らが敕命によって編纂した韻書。正式には『大宋重修廣韻』といい26194字を206韻に分類して収める。六朝から唐代の中古漢語を知るためには不可欠な資料である。唐代の詩人は、本書のもとになった『切韻』を作詩の基準としたが、『切韻』の原本はなくなってしまったため、『廣韻』の存在は重要である。普通使用するには、周祖謨の校勘による『宋本廣韻』(藝文印書館)がいいが、より詳細なものとしては、林尹『新校正切宋本廣韻』(黎明文化事業公司)、余迺永『互註校正宋本廣韻』(聯貫出版社)、さらにそれを増補した『新校互註宋本廣韻』(中文大學出版社)がある。なお、趙誠『中國古代韻書』(中華書局)を参照のこと。

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 オンライン廣韻(JIS) (高崎一郎氏)
  ※『廣韻』の電子文献ではなく、音韻データベースのようなもの。
 『廣韻』検索のページ(EUC) (広島大:木村守氏)
  ※『廣韻』の検索というよりも、フォームに入力した字句の韻を一括表示するツール。

'02,4,20、齋主補足)

制作・著作:澁澤 尚 / 秋山 陽一郎
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