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文選蕭統 文選
【もんぜん】
梁の蕭統(昭明太子)の撰とされる中国最初の詩文選集。周代から梁代までの作者130人、作品760篇余りを選んでいる。唐の李善の注、呂延祚ら「五臣」の注をもって行われる。清の胡克家が刊刻した覆宋本(李善注)が藝文印書館から影印されており、逐字索引である斯波六郎編『文選索引』(京都大學人文科學研究所・上海古籍出版社)が対応する。近年、原書の宋本(南宋淳熙八年尤袤刻本)が発見され、中華書局から影印された。また、上海古籍出版社「中國古典文學叢書」から李善注の標点本も出ており見やすい。さらに、李善注には高歩瀛『文選李注義疏』(中華書局の標点本あり)があり、巻八で終わっているのは惜しまれるが、「兩都賦」「兩京賦」「三都賦」「子虚賦」「上林賦」等を読解する時は、必ず参照すべきである。利用に当たっては、富永一登編『文選李善注引書攷證』『文選李善注引書索引』(研文出版)がある。なお、駱鴻凱『文選學』(中華書局)を参照のこと。

e-search
 台湾中央研究院「漢籍電子文獻」(Big5)【定】
  『文選』上海古籍出版社、中國古典文學叢書
  ※人文資料庫師生版-古籍十八種。附・李善注・胡克家考異。

reference
 広島大学中国語学中国文学研究室(S-JIS)
  ※関係著作目録あり。目下、テキストも準備中とのこと。

'02,4,16、齋主補足)

制作・著作:澁澤 尚 / 秋山 陽一郎
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